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【CANNES LIONS 2016速報】 CYBER部門 結果

2016.06.23

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現地時間22日19時、サイバー部門の受賞者発表が行われました。


【INNOVATION部門 2016 Winner】
グランプリ:『JUSTINO』
-国:スペイン/LOTERÍAS Y APUESTAS DEL ESTADO/LEO BURNET

グランプリ:『THE NEXT REMBRANDT』
-国:オランダ/ING/J. WALTER THOMPSON AMSTERDAM


▼日本からの受賞作品
  • ブロンズ:『NATIVE MOBILE MUSIC VIDEO』
    -KING RECORDS/TBWA HAKUHODO


グランプリ:『JUSTINO』

こちらの動画もご覧ください

【和訳※誤訳、ご了承ください】
(BBC評)
"「クリスマスを制した」スペインの広告"
(METRO評)
"John Lewis「[クリスマス広告で有名なイギリスの百貨店]には悪いけれど、このスペインのクリスマス広告は、これまでで最も感動的だ。」"
(MTV評)
"もしこのピクサーぽいスペインの宝くじ広告を見て何も感じないのであれば、あなたは本当に心が冷たい人間だ。"


『Justino』は、今年のスペインのクリスマスに
宝くじを売り出した男を主人公としたショートムービーです。

一か月もしないうちに、彼の物語は1600万回も視聴されました。
10万人を超える人々が、
Justinoのインスタグラムのアカウントをフォローし、
彼の夜を見ていました。
そして、彼の勤める工場のフェイスブックページで、
彼が同僚と過ごす日々を共有したのです。


(フェイスブックにアップされた写真のコメント)
「今日のFlorinとLucasは格好がお揃い!」
「黒と青?白と金?明らかでしょう。」


映画のプレミアや試合日といった
実際に開催されたイベントが動画の中に織り込まれました。
また、映像に出てくる他の登場人物による、
別角度からの視点も共有されました。
このキャンペーンは、スペインで1番、
そして世界で5番目のトレンドトピックとなり、
15万回以上シェアされました。


(ニュース映像)
「マネキン工場の夜間警備員であるJustinoが話題になっています。」
「彼の名前はJustino。私たちの心をがっちり掴みました。」
「Justinoは素敵なアニメのキャラクターです。」


「本物のJustinoのマフラー」を身に着ける人たちさえ現れ始めました。
けれどももっと重要なのは、スペイン人がクリスマス宝くじに使う
一人当たりの平均金額が、55.42ユーロに跳ね上がったことでした。


(スペイン語の記事)
宝くじの売り上げが、2年連続アップした。


"そしてお別れの時には、誰も彼に去ってほしくありませんでした。"


(Twitterのコメント)
「Justino、お願いだから行かないで!」
「お願い、行かないで、あなたはスペインの誇りよ。」
「さみしくなるよ」


心から話すとき、言葉などいりません。





グランプリ:『THE NEXT REMBRANDT』

【和訳※誤訳、ご了承ください】
『ING 次世代のレンブラント』

レンブラントの技法を用いた新作の絵画が
オランダ出身である彼の死から約400年たった今、アムステルダムで公開されました。 作品が完成するのに2年間かかりましたが、
確かにそれは、レンブラント自身の作品に酷似しています。

次世代のレンブラントは、歴代の巨匠の中の一人を蘇らせます。
データが作家そのものとなり、テクノロジーが筆となるのです。
様々な分野の専門家達により、レンブラントの全346作品・160,000以上の
詳細な部分がディープラーニングアルゴリズムによって高機能化された
3Dスキャンとデジタルファイルによって分析されました。
レンブラントの技法を理解し、彼の使用した幾何学的比率を基に組立てられた
新しい顔の特徴を生み出すために顔認識ソフトが開発されました。
仕上げに、レンブラントの筆使いを真似するためにハイトマップを活用。
絵の具由来のインクを組み込んだ高機能3Dプリンターで、
13層にもわたって印刷を繰り返し作品は完成しました。
レンブラントの死後347年たった今日、デジタル技術によって描かれた彼の新作は
アムステルダムにて披露され、展示会には専門家や報道機関、
そして一般市民が招かれ、データとテクノロジーの未知の可能性についての
議論がなされました。そして、これは世界的な議論となりました。

世界中の主要なニュース番組やブログでは
消えつつあるテクノロジーと人間の境界線の話題で持ち切りになりました。
約1億人が「ING」社の革新が想像力を定義したことについての会話で盛り上がりました。

(各紙のコメント)
"プロジェクトは絵画とアルゴリズムの会話の発端となる"(the guardian評)
"レンブラントはこれについて何と言うだろうか"(Frankfurter Allgemeine 評)
"ほんとにレンブラントの作品そっくりだ。度肝を抜かれる。"(THE WALL STREET JOURNAL評)
"制作者の意図ー知性、感情、精神を超えている。"(THE NEW YORKER評)


"次世代のレンブラントよ。次は何をするつもりだい?"






ブロンズ:『NATIVE MOBILE MUSIC VIDEO』