現地時間21日19時、OUTDOOR部門の受賞者発表が行われました。


【OUTDOOR部門 2016 Winner】
グランプリ：『BREWTROLEUM』
-国：スウェーデン/HEINEKEN NEW ZEALAND/COLENSO BBDO


▼日本からの受賞作品

• ブロンズ：『OPEN ROAD PROJECT』
  -TOYOTA/DENTSU INC


• ブロンズ：『PURE DESIGN』
  -YOSHIDA HIDEO MEMORIAL FOUNDATION, ADVERTISING MUSEUM TOKYO/DENTSU INC

グランプリ：『BREWTROLEUM』


【和訳※誤訳、ご了承ください】
「アメリカのビールの消費が低迷しそうです。
ビールの売り上げが１７％落ち...。
近年、ビールセールスが枯れてきています。」


"アメリカはビール危機に直面している？"
"オーストラリア人がビール離れしてる"
"ビールの死？"
"イギリスのビールの消費が低下している"
"ビール消費量低迷"
"お願いです...ビールを飲んでください"
"ドイツ人がビールを欲しなくなっている"
"ベルギー人がビールを飲まなくなっている"


世界中のビールの消費が減っている中、
ビールメーカー「DBExport」が販売促進を行うため準備したのは、
広告ではありませんでした。
それは、奇跡でした。


（ニュース映像）
「ビールを飲むことで世の中を救えると言ったらどう思われますか？　おかしいと思われるでしょうが、事実なのです。」
「醸造過程で作られる燃料が開発されたそうです。」
「『Brewtroleum』とはビールを造ったあとに残る、イーストと穀類からつくられるバイオ燃料です。」

DB Breweries醸造チーフ　Dave Eaton氏
「世界中どこでもやったことのないことです。」

新燃料はもっとビールを飲むように人々に勧めているのです。地球のために。なんて仕事でしょう！

「DB Breweriesは３００，０００リットルにも上る、『Brewtroleum』を生産しました。」
「従来のガソリンより８％もカーボンが少ないんです。」
「この燃料の供給は、あなたがビールを飲むことにかかっています。」
「生産が追いつきません！」
「DB Breweriesは、DB Exportという考えをひらめきました。」
「ニュージーランドの６０カ所のガソリンスタンドで『Brewtroleum』を取り扱い始めました。」


DB Export/Heineken マーケティングディレクター　Maud Meijboom-van Wel氏
「５０もの主要醸造所も参画してくれることになりましたので、来年は世界規模に事業を広げます。」

（ネットニュースの見出し）
"あなたの車をビールで満タンにしよう　ラガーでつくられた世界初の燃料」"


Brewtroleumが地球を救っています。
女性：「どこに行くの？」
男性：（ビール片手に）「世界を救いにさ。」


Brewtroleum生産消費量　３００，０００リットル
ビール消費本数　８，６００，０００本
市場落勢で売上げ　１０％アップ

DB Exportは、ニュージーランドで最速成長ビールブランドとなりました。

女性：「何時に帰ってくるの？」
男性：（ビール片手に）「９時頃かな。遅くなるようなら、メールするよ！」





ブロンズ：『OPEN ROAD PROJECT』
※エントリーボードはこちらからご確認ください。


ブロンズ：『PURE DESIGN』
※エントリーボードはこちらからご確認ください。
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審査委員長をつとめたJ. Walter ThompsonのRicardo John氏は、グランプリ発表の際、アウトドア部門について
「アウトドアというと、普通場ビルボードを思い浮かべがちだが、それはもはや一般的ではない」と言及しています。
加えて、「我々が選んだグランプリは、ビッグブランドのリアルなビジネス上の問題の解決を図っている」とも述べていました。

この傾向は他部門でも意識されているようで、
これまでしばらく続いていた"ソーシャルグッド"なものを評価する傾向から、
クライアントの抱える要望や問題を見つけ、適えているものを、
これまで以上に評価しよう、という意図が感じられました。